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行政書士

さあ行政書士開業登録!で、事務所をどうする?【厳しいよ…事務所要件】

行政書士事務所 行政書士
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自分は最初軽い気持ちで、とりあえず行政書士登録して、今の仕事をしながら副業で行政書士の仕事をして行けばいいのでは?
行政書士の仕事は個人向けが多いので、土日で副業でできるのでは?
と思い行政書士の登録手続きを進めようとしたところ、この行政書士事務所要件で引っかかってしまいました。
だって、軽い気持ちでは事務所を借りてまでして副業できないじゃないですか?

この気になる行政書士登録の事務所要件について、事務所をどうするか?どうすれば良いのか?どの様な事務所なら良いか?等、

行政書士登録手続きを踏まえて、書いていきたいと思います。
参考になれば。

この様な人の参考になってもらえれば
行政書士開業準備中の人
行政書士副業したいと思っている人
行政書士に興味も持っている人、受験生
黒ねこ
黒ねこ

行政書士登録の事務所要件ってなんですか?

しま丸ねこ
しま丸ねこ

今からそれを説明します。

事務所要件

ビル

行政書士独立開業する上で必須となるのは、事務所をどうするかと言うことです。
しかし、事務所は何でも良い、勝手に決めて良いと言うものではありません。
ならばどのような事務所にするのが良いのかを行政書士登録に適う要件を満たしたもので、より良いものは何かを考えていきます。
では、その事務所要件を把握する上で、登録の手順を見てみますと下記の様な手順になります。

1.(各所属しようとする)行政書士会から登録関係書類を送ってもらう。又は行政書士会のホームページから登録関係書類をダウンロードする。
2.記入していく
3.各提出書類の入手
4.事務所関係記入
5.備品、キャビネット等購入
6.表札掲示(事務所調査後)
7.申請

ここでの手続きの流れで事務所について特に注意する部分は4.と6.になります。
そして、4.と6.の内容とは、

4.事務所関係記入について、

事務所関係を記入するに当たり、事務所要件を踏まえ記入していかなくてはなりません。
では、その事務所要件とは、

・事務所の使用権限が適正であること
独立性の確保、業務内容の守秘ができる環境であること
(独立性の確保とは、行政書士事務所としての位置、区画(例:出入り口付近、独立した一室、パーティション等による区分け、専用電話等)が、
他等と明確に区分けされ、一般の利用者を拒むことのない事務所を確保している事)
・接客スペース及び事務スペースがあること
・事務所の備品、設備が整っていること
・事務用机・椅子
書類等保管庫(キャビネット)(容易に移動できないもの、鍵がかかるもの)
・固定電話
・プリンター、FAX、コピー機等
・パソコン・ワープロ等
・用紙、事務用品等収納庫または収納棚
・業務用図書および図書棚
所在地が独立し安定した事務所形態であること
賃貸借契約等による契約書の利用期間が1年以下の場合は、安定した事務所とみなされません。
*事務所内の間取りを書くことになります。
*事務所調査の可能性があります。

となります。これらの要件に適合する事務所の内容を記入していくことになります。

6.表札掲示について、

表札掲示義務があります。
表札を不特定多数の人が確認できる場所に、行政書士事務所であることを明らかにした表札を掲示する必要があります。

事務所要件に適った行政書士事務所

行政書士事務所を設置するには、上記事務所要件に適った事務所にする必要があります。
よって、下記形態の事務所が考えられます。

1.自宅
(ただし、条件が合う場合)
2.レンタルオフィス
(事務所要件を満たす場合)
*特に経済的に良いと言う点でのお勧め
3.賃貸物件の事務所
4.共同・合同事務所

各事務所形態の条件、メリット、デメリット

ペンで書類内容を確認している

各事務所要件に適った事務所形態メリットデメリットは以下となりますので、各自の要望、条件に合った事務所形態を選択することになります。

(1)自宅

・自宅は事務所として使用できるか?

ただし、条件は、
・都営住宅、UR住宅等事務所での利用が禁止されている住宅は不可
・マンションなどの集合住宅等は、マンション管理規約で禁止されている場合は不可
(自宅の間取りは?)
・独立性の確保ができない場合は不可。
(例えば、ワンルーム等)
・生活する場と仕事をする場を明確に分ける必要有ります。

メリット
・費用的に最もコスパ高い

デメリット
・そもそも事務所として自宅住所を公にして良いのでしょうか?
(自分のみの一人暮らしなら良いかもしれませんが、家族と同居の場合どうなのでしょうか?
昔は住所を電話帳で公開するぐらいでしたが、今は士業必須のホームページで住所を公開することになります。
その場合、同居の家族がいたらどうでしょうか?ましてや若い娘さんがいたりしたらどうなのでしょうか?)

この問題はコストだけでなく自分の状況をしっかり考え選択すべきです。

・備品を一からすべて整える必要あり、特にコピー機等は高いです。

(2)レンタルオフィス

レンタルオフィスは事務所として使用できるか?
可(ただし、事務所要件を満たす場合)
特に関係する事務所要件は、独立性の確保、業務内容の守秘、表札掲示になります。
具体的には、下記要件が満たせば可となります。
・事務所は鍵付きの区切られた部屋であること
・郵便物が混ざらないこと
・行政書士事務所の表札を掲示できること

メリット
・費用的に賃貸物件より安い
・備品もすべてを自分で買わずに備え付けをある程度使用できる場合がある

デメリット
・賃貸物件よりも比較的に狭くなる傾向が有る
(最初はレンタルオフィスで、事業が軌道に乗ったら賃貸物件と言う場合が多いと思われます)
・共同、合同事務所と比較すると自分一人となり、すぐに気軽に仕事のことをまわりの人に聞けない

レンタルオフィスは行政書士事務所として認められない場合があるので、事前に確認することが必要です。

(3)賃貸物件

・賃貸物件は、事務所として使用できるか?

メリット
・明確な事務所があると言うことで、同業、客先から信用を受けやすい
・自分の城と言う精神的充足感がある

デメリット
最大のデメリットは費用的な負担が他の事務所形態のなかで一番大きいこと
・ほとんどすべての備品を自分で準備しなくてはならない

(4)共同・合同事務所

共同・合同事務所は事務所として使用できるか?
可(事務所要件を満たす場合)
特に関係する事務所要件は、独立性の確保、業務内容の守秘、表札掲示になります。
具体的には、下記要件が満たせば可となります。
・帳簿の記帳、管理義務徹底(守秘義務)
・表札を不特定多数の人が確認できる場所に掲示

メリット
・費用的には賃貸物件の事務所より低コストの傾向があります
・仕事の紹介、業務を教えてもらう等融通し合える
・備品の購入の負担軽減

デメリット
・何かしらの紹介等がないと共同・合同で事務所を開きずらい
・自分一人だけの事務所でない

(5)バーチャルオフィス (参考までに)

バーチャルオフィスは事務所として使用できるか?
不可
・事務所要件を満たしていないから
・事務所が実際に現物としては存在しないから

メリット
・費用的に最も安い

デメリット
・実際には現物がないので、取り扱いをどうするか?
・士業の規定にひっかかる?
・行政書士登録通らない?

登録可だったとした場合のメリット、デメリットとなります。

 

まとめ

行政書士登録時の事務所要件は、他士業に比べても非常に厳しいと感じます。
なるべく最初はお金をかけずに行政書士の開業・登録をしようと思った時に、最も費用的に引っかかるところは、この事務所の維持費をどうするかと言う事だと思います。
毎月事業の収入があろうがなかろうか事務所を借りれば一定の支出がでてしまいます。

如何に安く、登録要件に合う事務所にするかは重要なところと思いますので、念入りに検討が必要になるところと思われます。

上記条件、メリットデメリットを参考に、より自分に合った事務所を選択して頂ければ幸いです。

すこしでも参考になれば幸甚です。

行政書士事務所要件を調べることになった経緯は下記の記事を参考にして下さい。

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