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書評

「住宅営業マンぺこぺこ日記」とは?住宅営業マンの実態を知る・・・

住宅営業マンペコペコ日記書影 書評
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屋敷康蔵『住宅営業マンぺこぺこ日記』(発行:三五館シンシャ、発売:フォレスト出版,2022年)

この本はとある住宅営業マンの、主に仕事の日常が書かれている本です。

住宅と言うと普通の人が購入する物品の中で、最も高額のものではないでしょうか? (次に高額な物品は車だと思いますが)

高級品と言うと宝石、アクセサリー等色々ありますが、一般の人が人生の中で一度は買う機会があると言う括りでは、住宅が一番高額なのではないでしょうか。

その住宅を売る住宅メーカー(ハウスメーカー)は知っているだけでたくさんある様な気がします。

大手だけが作れるのではなく、無名の地場の工務店みたいなところも作れそうです。それぐらい、ビジネスとしての産業障壁が低いと思われます。

よって、市場が大きい故に競争が激しいのではと予想されます。

ちなみに、次の高額商品と思われる車は、メーカー数がそこそこありますが数は限られ、住宅メーカーみたいにだれもが車をつくれるわけではないので、競争と言う意味では住宅の比ではないと思います。

そういった市場で営業するにはそうとう厳しいのではと予想されます。

この本は日経新聞に紹介されていて、それをきっかけに購入して読んでみました。

自分も営業をやっていたこともあり、他業界の営業はどのような感じかなと思い、この本を読み始めた。

著者紹介
屋敷康蔵
1970年栃木生まれの方。
大手消費者金融に就職後、グレーゾーン金利撤廃後の業界縮小を受けて退職。35歳時にローコスト住宅メーカーに就職。10年近く在籍し、120件の住宅建築に携わった方。

 

注目すべき事

やはり、非常に厳しい営業スタイルの様です。

例えば、顧客が個人相手(法人ではない)ということもあって、顧客対応の電話が遅い時間や休みでもかかって来ること。

営業ならば業務時間外の顧客からの電話は多少仕方がないと思いますが、この本ではそれが結構度が過ぎるぐらいになっている様です。
(度が過ぎて精神に支障を来すぐらい)

個人営業の顧客対応は法人営業と違って顧客の素人具合が大きいので、多少の営業テクでスラスラいけそうと思うのですが、その顧客対応の限度が精神に支障を来す程だとそう言うわけにはいかないのではないでしょうか?

採用時の敷居が低いのは印象的です、出入りが激しいから、敷居が低いのでしょうか?

商品(住宅)の販売方法としては、飛び込み、電話営業等がメインではなく、展示場での来場者向けがメインの様です。

展示場に来店する見込み客がしっかりはまり、ミスなく進められれば、受注につなげられる様な感じがします。

ただし、営業のトラブル対応等の手間暇は大変そうですが。

内容の考察

住宅業界の一片を見ることができたと言う意味では良かったと思います。

この本の趣旨としては、自己啓発本やビジネスのノウハウ本と言う訳ではなく、ブラックな一業界を面白く日記風にして、紹介する娯楽本だと思います。

よって、この本を読んだからどうしようと言うことはありません。

住宅業界の営業ってのはこんなもんなんだ~!?と言う感じです。

別の業界の一片の状況ををおもしろおかしく知れると言う点ではお勧めです。

又、娯楽として読むのも非常に面白く読める本です。
(登場人物に悪い気がしますが)

この本の魅力

なぜ自分はこの本を買ったのかと言うと、

自分の営業経験と照らし経験のない住宅業界の営業実態を興味本位で知りたかったからです。

住宅営業やってましたと言う人が、最近YouTube、ブログで目にすることがあり興味もあり、住宅営業=ブラックと言う書き出しがどのくらい、どのようにブラックか知りたかったからでもあります。

自分の境遇と比べ、自分を安心させたかったと言うこともあったからかもしれません。

この本を読んでの深く感じた事は、次の3点です。
・住宅業界の営業の一端を知ることができた。
・部外者で、傍観者から見てと言う意味で、ブラックユーモアがおもしろおかしく読めた。
・娯楽として楽しかった。

住宅業界の一端を知ったからと言ってどうと言うこともないことですが、

この本の最大の魅力は、

おもしろ、おかしく読める(ブラック的な部分を)娯楽の時間を味わえること。

又、文章自体も飽きさせず、難しくなく、するする読めるところです。

一度娯楽として読んでみると良いと思いますよ。

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